『#FR2』はなぜ人気?ブランドの歴史とカリスマアパレル社長・石川涼の戦略

石川涼

お兄系ブランド『VANQUISH』を大ヒットさせたのち、新たなアパレルブランド『#FR2』を立ち上げた石川涼さん。

その『#FR2』も今や世界的人気ブランドとなり、SNSでも日々注目を集めています。

そんな『#FR2』の歴史や、プロデューサーの石川涼さんがとったブランド戦略についてまとめました。

『#FR2』の歴史とブランド戦略

2014年12月『#FR2』スタート

「若者たちの熱狂」にコミットすることを意識してきたという石川涼さん。

そんな石川さんは2014年12月に、新たなアパレルブランド『#FR2』をスタートさせました。

インスタでブランド認知を図る

石川さんは、Instagramの普及により、写真中心のコミュニケーションが主流になっていることに目をつけたそうです。

「誰が見ても明らかな差を出す写真」を公式アカウントで発信し、ブランド認知を図ったといいます。

「兎のカメラマン」がコンセプト

『#FR2』のインスタアカウントのコンセプトは、「兎のカメラマン」。

アイテムは主に「カメラマンの着る服」というテーマに沿って展開されています。

ブランド名自体にハッシュタグがついているのもオシャレですし、『#FR2』に関する投稿をしやすくもなりそうですね。

海外生活を通して得たヒント

2010年から、海外で生活をしていたという石川涼さん。

1年の半分を通して多くの国を回り、新しいブランドに関するアイディアやヒントを探していたといいます。

「若者たちの熱狂」に着目

『#FR2』以前にも、『VANQUISH』という人気ブランドを生み出している石川涼さん。

当時から現在に至ってもなお、デザインや自分自身のクリエイティブを前面に出すことは「一回もやってない」といいます。

あくまで「若者たちの熱狂を探してそこに足りないものを作る」ことを重視しており、とことんユーザー目線であることが伺えます。

Instagramを選んだ理由

InstagramやTwitterなどさまざまなSNSが普及する中、どうしてInstagramを選んだのか。

それは、テキストより写真の方が、好き嫌いが直感的にわかると感じたためだそう。

石川さん自身、インスタは普及当初の2011年頃から使っていたそう。

世界を旅する中で、今後はより写真でコミュニケーションする時代になると気づいたといいます。

そして、インスタの中でブランドが成立しないか、と考えたところ、『#FR2』のコンセプトに行きついたそうです。

オンライン販売はしない

『#FR2』はブランド設立当初から、オンライン販売はしないというスタンスだそう。

オンライン販売の普及で、新しいブランドが次々に誕生していますが、石川さんは「D2Cブランドは長く続かない」と語ります。

簡単に参入できる分、同じような服で溢れることとなり、ブランド同士の差がなくなっていずれ売れなくなると考えているそう。

ブランドの世界観を重視

オンライン販売が主流となる中『#FR2』が店舗販売を重視しているのは、勇気のいる決断に見えます。

しかし石川さんは「D2Cが主流になればなるほど、店舗を構えているブランドの価値が上がっていく」と語ります。

たしかに、ネットで気軽に買えないアイテムとなると、店舗を訪れた際はなんとしても手に入れたいという気持ちになりますよね。

そこにはブランドの世界観を強めるという目的や、外国人観光客をターゲットとするなど、石川さんならではの戦略があるようです。

セールはやらない

また、『#FR2』では「セールを行わない」ということも徹底しているそう。周りと同じことはしないと語ります。

しかし、この戦略もまたもや当たりとなり、『#FR2』の商品は、基本的に完売続出なのだそう。

人気アイテムはネット上で倍以上の値段で取引されることも多く、それほどユーザーたちが希少価値を感じているブランドであることが伺えます。

「世界中にお土産屋さんを作る」

『#FR2』は、「世界中にお土産屋さんを作る」というコンセプトも持っているそう。

コロナの影響で実現には至らなかったものの、世界中の観光地周辺にお店を構える予定だったそうです。

その観光地とは、シンガポールのマーライオンの真横や中国の万里の長城の入り口など。

もし実現していたとしたら、「お土産屋さん」どころか人気の観光スポットになってしまいそうですよね。

コロナ渦で売上が激減?

世界中にファンを持つ『#FR2』ですが、だからこそ、コロナ禍では売上に大きな影響があったそう。

当初、原宿の店舗の売り上げの7割は外国人だったそうですが、コロナの影響でその売上がゼロに。世界と分断された感覚に陥ったといいます。

驚きの「逆転」戦略とは?

ブランドの売り上げのピンチともいえる状況ですが、そんな時も、石川さんは新たな発想で打開策を打ち出します。

それは、人が買いに来なくなるのなら、自ら「売りに行く」という発想です。

「Zenly」アプリを活用

『#FR2』は、当時流行していた「Zenly」という地図コミュニケーションアプリとコラボし、移動車での全国販売を開始。

『#FR2』のトラックがどこに向かうかは知らされておらず、消費者側がアプリで探すという画期的なプロジェクトです。

石川さんは「若い子が反応してくれるかな?」という思いで始めたそうですが、またもやそれが話題を呼びました。

コロナで消費者が買いに来られないのなら、自ら売りに行く。まさに逆転の発想ですよね。

移動販売では、そこでしか買えない『#FR2』限定アイテムなども用意されていたようで、話題性も抜群ですよね。

若者の間でも話題に

『#FR2』の人気ぶりから、トラックの周りに人だかりができてしまうといったハプニングもあったそう。

「#FR2のトラックを探す」ことからデートをスタートさせるカップルも出てきたほどだそうで、若者の間でもとても話題になっていたことがわかります。

トラックの場所を自分たちで見つけ出すという工程がワクワクしますよね!

石川さんの遊び心のある発想も、『#FR2』が若い世代にも多くのファンを持つ理由なのかもしれません。

まとめ

今回は、石川涼さんが手掛けるアパレルブランド『#FR2』の歴史や、ブランド戦略に迫りました。

観光地と関連させたり、話題のアプリとコラボしたりと、次から次へと新しい企画が打ち出されるのが楽しいですよね。

アイテムの可愛さだけでなく、話題性としてもユーザーを楽しませてくれる『#FR2』の今後にも注目していきたいと思います。

石川涼のプロフィール

名前:石川涼(いしかわりょう)
生年月日:1975年06月12日
年齢:48歳
星座:ふたご座
血液型:B型
出身地:静岡県富士宮市
出生地:神奈川県南足柄市
職業:実業家(株式会社せーの代表取締役)

2000年(24歳時)に起業し、2004年にファッションブランド「VANQUISH」を創設。

2010年ジャパンファッションウィーク(JFW)に109ブランドとして史上初めて参加し、コレクションをショー形式で発表。

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